伴 正隆准教授
Masataka Ban
研究分野
マーケティング・サイエンスを専門としています。これは統計的手法を代表とする数量的な分析手法を用いて、マーケティングに関して意思決定に有用な示唆やモデルを提供するもの、それによって意思決定支援をするものです。主要な研究テーマは広告効果測定モデルの開発、新製品の普及と採用者分類、市場構造分析モデルの開発、地域ブランドの競争構造分析です。また、近年は購入型クラウドファンディングのデータを用いた実証研究も行っています。
略歴
- 2002年3月 東北大学経済学部 経営学専攻卒業
- 2004年3月 東北大学大学院経済学研究科経営学専攻 博士前期課程修了 修士(経営学)
- 2007年3月 東北大学大学院経済学研究科経営学専攻 博士後期課程修了 博士(経営学)
- 2008年4月 目白大学経営学部専任講師
- 2012年4月 日本大学経済学部准教授
- 2017年4月 筑波大学ビジネスサイエンス系准教授
学生へのメッセージ
大量に収集した経営情報を分析し意思決定に有用な情報を引き出すための知識と素養を身に付けたいと考える、意欲とチャレンジ精神に溢れる方の入学を期待しています。一緒に学びましょう。
担当科目
- <修⼠課程>マーケティングサイエンス・応用統計
- <博⼠課程>計量マーケティングモデル特論
指導論文表題
- 行政サービスのオンライン利用促進施策の評価に関する実証分析
- ブランドロゴデザインの評価構造 - デザインのフラット化を事例としたロゴ選好に対する影響分析 -
- 動画配信サービスにおける公開前情報を用いたオンラインレビュー数予測モデルの構築
- 製品デザイン評価における審美性知覚の調整効果に関する実証研究
- 農産物 EC 販売レビューデータにおけるトピック抽出と評価要因分析
- 購入型クラウドファンディングにおける資金調達構造の研究(博士)
- 観光動機に基づく観光者のセグメンテーションとポジショニング分析
- トピックモデルによるライフスタイル抽出:複数サービス利用者の潜在的特徴理解
- 消費者のニュースアプリ起動における影響要因の評価
- コンジョイント分析を用いた広告画像における視覚効果の評価
- RFMデータを用いて算出した顧客生涯価値による商品カテゴリの評価
- 化粧品市場におけるグローバルCRMに関する研究
所属学会
- 日本マーケティング・サイエンス学会
- 日本統計学会
著書・論文
論文
- 内田彬浩, 伴正隆(2020)「購入型クラウドファンディングプロジェクトの成功パターンと価格設定」『Venture review = ベンチャーレビュー : 日本ベンチャー学会誌』(forthcoming).
- 内田彬浩, 伴正隆(2020)「クラウドファンディングプラットフォームによる資金調達者へのアプローチ -掲載基準とプロジェクト設計に関する実証研究-」『Venture review = ベンチャーレビュー : 日本ベンチャー学会誌』, Vol.35, pp.19-34.
- 伴正隆(2020)「ベイズ統計学を利用した欠測データの分析」『社会と調査』, Vol.25, pp.38-46.
- 石橋敬介, 伴正隆, 尾崎幸謙(2020)「購買の段階を考慮した消費者異質性分析― ハードルモデルの消費者価格反応分析への応用 ― 」『行動計量学』, Vol.47(2), pp.89-97.
- 伴正隆(2017)「地域ブランド競争構造の基礎的分析」『日本大学経済学部経済科学研究所紀要』,Vol.48, pp.57-72.
- 伴正隆 (2015)「ID付きPOSデータを用いた新製品採用時期に基づく消費者分類モデル」『応用統計学』,Vol.44,N0.3,145-16.
- Terui,N. and Ban,M. (2014) “Multivariate Time Series Model with Hierarchical Structure for Over-dispersed Discrete Outcome,” Journal of Forecast, Vol.33, No.5, 376-390.
- 伴正隆 (2012) 「新製品採用時期による消費者分類のためのブランド選択モデル」『目白大学経営学研究』,Vol.10,43-57.
- Ban,M, Terui,N and Abe,M. (2011) “A brand choice model for TV advertising management using single-source data,” Marketing Letters, Vol.22, No.4, 373-389.
- Terui,N., Ban,M. and Allenby,G.M. (2011) “The Effect of Media Advertising on Brand Consideration and Choice,” Marketing Science, Vol.30, No.1, 74-91.
- Terui,N., Ban,M. and Maki,T. (2010) “Finding Market Structure by Sales Count Dynamics,” Annals of the Institute of Statistical Mathematics, Vol.62, No.1, 92-107.
- Terui,N. and Ban,M. (2008) “Modeling heterogeneous effective advertising stock using single-source data,” Quantitative Marketing and Economics, Vol.6, No.4, 415-438.
- 伴正隆,照井伸彦 (2008) 「消費者異質性の下でのブランド別広告残存効果と広告長期効果の測定」『マーケティング・サイエンス』,Vol.15,No.1, 65-81.
- Terui,N. and Ban,M. (2006) “Measuring Brand-Specific Advertising Carryover and Long-Term Effectiveness for Heterogeneous Consumer,” Proceedings of Tsukuba-Tohoku Joint Workshop on New Directions of Research in Marketing, 282-283.
- Ban,M. and Terui,N. (2006) “A Model for TV Advertising Management with Heterogeneous Consumer by Using Single Source Data,” Proceedings of Tsukuba-Tohoku Joint Workshop on New Directions of Research in Marketing, 202-231.
- 伴正隆,照井伸彦 (2006) 「消費者選好の異質性の下での広告効果測定」『研究年報経済学』,Vol.68,No.1,53-67.
著書
- 照井伸彦,ウィラワン・ドニ・ダハナ,伴正隆(2009)『マーケティングの統計分析』朝倉書店.
- 伴正隆 (2013)「第4章 柔軟なモデリングとノンパラメトリックモデル(翻訳)」『ベイズ計量経済学ハンドブック(照井伸彦 監訳)』,朝倉書店,pp.124-184.